投稿者「レストラン大澤/ 館山フレンチ」のアーカイブ

牛コンソメ

修行時代、コンソメを毎日仕込んでいました。

牛すねを骨ごと4本仕入れると、骨をそれぞれ四つに鋸で切り

すね肉は適度な大きさに切りさばきます。総重量は数十キロになります。

牛すね肉の味は一本一本違うのですが4本位を使ってコンソメを作ると

味のバラツキが無いコンソメが出来上がります。

一日目は切りさばいたら冷蔵庫にしまっておきます。

二日目になると大きな釜で10時間近く煮だします。

それを濾してしばらく沸かしながら丁寧に脂を取り除きます。

二日目はここまでです。

三日目は澄ますという作業にとりかかります。

初日、仕入れた牛すね肉の筋や脂のない部分をこの日までとっておきミンチにし、

細かく切った野菜(玉ねぎ、人参、パセリ、セロリ)と一緒に卵白と合わせます。

それを使ってコンソメを澄ませるのです。

卵白を多く使えば澄ませるのは比較的容易ですが

卵白はアクだけでなくコンソメの旨みも吸ってしまうのです。

ですからギリギリの卵白量でコンソメを澄ませる技術が必要です。

この技術次第でコンソメの味が変わってしまいます。

この澄ませたコンソメを何重にも重ねたサラシを使って濾します。

次にこのコンソメをいくつもの鍋に分配しさらに煮詰めていき最後に合わせ、

最高のコンソメスープ(コンソメドゥーブル)に仕上げます。

そうやってお昼の営業に間に合わせるのです。

ここまで高品質のコンソメは、それ以後どのレストランでも見る事がありませんでした。

業務用のコンソメでは、この味は絶対出せないのです。料理人としてこの最高の味を知る事が出来たのは嬉しいかぎりです。

 

文字だけでは味気ないので当店の料理をのせておきます。

山のレストラン・定休日

イタリアンパセリの株に花が咲きだしたので

今年は久々にイタリアンパセリの種を採取してみます。

こちらは買ってきたばかりのイタリアンパセリの苗です。

いくつか庭に植えてみました。

レモンの実が確認できるほどの大きさになってきました。

まだまだ小さく1センチ位の長さです。

アルプス乙女(ヒメリンゴ)は、ビー玉位まで大きくなりました。

順調に育ってほしいです。

庭の黄金ケヤキに実が沢山付いています。

冬になるとケヤキには2種類の落ち葉があるみたいです。

一つは一枚ずつ落ちる普通の葉で、もう一つは小さな葉がまとまって枝についたまま落ちる葉です。

小鳥はケヤキの実を食べてくれないようなのでケヤキの実を遠くに運んでくれません。

でも葉がまとまって小枝に着いた実であれば、遠くまで風に乗って飛ばされるようです。

別の種類のケヤキの実です。

陽があまり当たらない北側の芝がはげてきたので

先日芝を貼り替えました。根付いたようで新しい葉がでてきました。

一安心です。

数日中に梅雨になりそうです。梅雨の時期、山のレストランは

緑が綺麗ですよ。

真鯛のスープ、タンドリーなど

真鯛の出汁で作ったスープです。ランチのBコースでもお出ししています。

スープ好きの方には飲んでいただきたいスープです。

レストラン大澤・スープ

こちらはタンドリーポークの仕込みです。二日ほど漬け込みローストします。

今年はレモンの木に蕾が沢山付きました。花が咲いている時に

虫などが来てくれれば受粉が出来て実が出来るのですが

なにぶんにも 虫さん次第です。

こちらは毎年咲いてくれるカボスの花です。当店では、熟した実を使うので

カボスの収穫は、12月以降になります。

スタンレー(プルーン)の二年生苗木を植えてから5年が過ぎ

実がかなりなるようになりました。今年もお客様にお出しできそうです。

レストラン大澤・プルーン